木陰のベンチ
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購入予定者の反撃・その1
2008-02-17(Sun) 19:04
購入を検討していたマンションの失言の多い営業マンに腹を据えかねたわたしは、本格的に別の物件を探し始めました。
失言に加えて、こちらの質問にその場しのぎで回答して後で訂正する、ということが続き、いよいよ不信感に至ってしまったのです。
しかし……間取りや立地、周辺環境、なにより価格などの条件に優先順位をつけ、的を絞ってモデルルームを訪れていたわたしとしては、惜しいマンションではあったのです。インターネットや不動産や研究会(女性のための快適住まいづくり研究会)の物件を洗い直しても、なかなかピンとくるものに当たりません。
さらに、経験者などに訊いてみても、「営業マンなんて買うまでの話」「奴らは詳しいことは何も知らない」「表に出てくるのは下っ端だよ」などという、ちょっと意外な意見が多数。
……うーん……住宅業界の営業マンよ、もうちょっとがんばれ……?
――ともかく、簡単に諦めるよりも闘うことを選んわたしは、ずばり直球勝負。
「物件そのものは嫌いじゃないんですけど、不愉快な発言の多いあなたは信用できないし、あなたのような人を雇っている会社も信用できません」
……基本的に単純なので駆け引きは苦手なんですよ、わたし(苦笑)。
でもこの直球に、件の営業マンの顔色は、塗り直したように一瞬で変わりました。
顔の筋肉を強張らせて、動揺して目が泳いで……なんだかなあ、自分もお客さんにこっぴどく叱られて泣きそうになった若かりし頃があるけど、あれもこんなふうだったのかねえ……なんて回想している場合じゃない。かわいそうだが自業自得だ。
しどろもどろで、「自分に落ち度はあったかもしれないが会社は信用してください」と訴える彼だったのですが、「地方の広島出身なので、あの、方言を気にするあまり、つい余計なことを言ってしまって」などという言い訳が、同じ中国地方出身(広島在住歴も長いぞ)のわたしに通じるはずもないでしょうに。
まさにこれ、火に油?
「きちんと対応できる人を揃えてください。この物件に関して責任と権限のある人も呼んでくださいね。その際には、レコーダーで録音させていただきますからそのつもりで」
話にならん、上司を出せ! というやつです。わあ、リアルに初体験(爆)。
後日、モデルルームの打ち合わせスペースに通される途中、ガラス越しに6人の男性陣がずらりと見えました(施工会社の課長やら設計部の人やら)。
そこで営業マンが、緊張した薄笑いを顔面に貼りつけ、恐縮しながら言ったことといえば。
「お、女の人は普通、男ばかりに囲まれたら何も言えないかもしれないですけど……」
呆れると同時に理解しました。こりゃだめだ。本当に、微塵たりとも悪気がない。
次は本気で泣かすぞ? ――などと、物騒なことを思いつつも、
「大丈夫です、慣れてますから(にっこり)」
本音を直訳すると、「たかが6人が怖くて会議で発言できるか! なめんじゃねーよ!!」でしたが。
おかげで、腹が据わりました。ビジネスモードにキャラチェンジ♪
人生、どんな経験が役に立つかわかりませんね。
自分でも意外でしたが、このとき初めて、今の会社に勤めてよかったと心から思ったのでした……(つづく)。
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